JOHN DERIAN

ジョン・デリアン

 

City : New York

デコパージュという技法を用いたプレートやオブジェたちは、ニューヨークで手作業により生産されている。美しい図の素材は作家自身がコレクションしているヴィンテージの図鑑や雑誌の図柄から取り入れられており、数え切れない程の種類を持つ作品は、あなたの部屋をまるで美術館のようにしてくれる。

Stephen Kent Johnson

NYを拠点とするアーティストのジョン・デリアン。2016年8月に発刊された、『JOHN DERIAN PICTURE BOOK』は、これまで彼が蒐集してきた、創作の原点となった数多ある古紙の中から、作品の代名詞とも呼べるモチーフをまとめている。
300を超えるモチーフを眺める中で、読者はジョン・デリアンの創造と驚きの軌跡を辿ることができます。総数368ページの書籍の内には、350ものイメージが綴じられている。アンティークの古いカラーチャート、ビクトリアン期の影絵、美しい筆跡による書跡、そしてジョン・デリアンの代名詞ともいえる目のモチーフなど。“美しく、奇妙で、静かでいて、謎めいている。”ページを捲るごとに、著者がフリーマーケットで見つけた古びた箱の中の驚きや興味を感じられる。

 

 

 

Stephen Kent Johnson

30年以上にわたり、手彩色の印刷物類の蒐集、そしてデコパージュの制作に駆り立てられたジョン・デリアンにいくつかたずねた。

 

作品制作において、欠かすことのできないエッセンスとはなんですか?

自然と、自然が生み出すものに最も影響を受けています。いつでもナチュラルなものに囲まれていることが、私にとって最も大切なことです。私の作品にも、お店にも、私の自宅にも、花々や植物は必須なもの。自然んは、静かさと、感性のバランス感覚を保つ助けとなってくれます。他に影響を受けているものといえば、若い頃、逃避行をするようによく観ていた30〜40年代の映画からも、インテリア、ライティング、それにデザインについて多くを学びました。

 

あなたは自分自身をどのように見ていますか? アーティスト、デザイナー、それとも目利き? 更に書籍の著書でもありますね。

 

私自身、普段は自分をデザイナーでショップ・オーナーだと考えていますが、実際はそれら全てが私の側面なのだと思います。思い返せば、若い頃から3つのことを常にかけ持つ習慣がありましたし、今は大体7つの仕事をこなしています。その全てが自分で、とても大切に思っています。
何かに携わっているのが好きで、お店に寄ってはディスプレイをいじったり、お客様と会話をしたり、スタジオでデザインに没頭したり、私のチームと常に話をしたり・・・今回の書籍の発刊は素晴らしいプロジェクトでした。出来上がりにも満足しています。

 

その書籍「JOHN DERIAN PICTURE BOOK」について教えてください。

 

書籍という形で、今までの私の活動や、創作の限定んとなったアンティークのイメージを皆さんと分かち合うときが来たと思ったのです。“本”として編纂することで、それぞれのイメージに私なりに敬意を払いたかった。少しでも、不思議な世界を覗いたように思ってもらえたら嬉しいです。

 

 

Stephen Kent Johnson

Stephen Kent Johnson

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アメリカ発エマージングデザイナー、Eckhaus Latta (エクハウス•ラッタ)が、ニューヨークのホイットニー美術館で8月3日(金)より個展を開催。「アート展」として彼らのグッズが購入出来る、ファッション史にもアート史にも前例のない個展となる。ミレニアル世代が生んだ、新しい形のアートビジネスを成立させている形として、世間に話題を生んでいる。期間は2018年10月8日(月)まで。

Eckhaus Latta: Possessed

入場無料

 

99 Gansevoort St, New York, NY 10014

森川拓野「ターク」(TAAKK)デザイナーは、ニューヨーク ファッション・ウィーク内で行われた合同イベント「New York Men’s Day」でプレゼンテーションを敢行した。同デザイナーがNYでプレゼンを行うのは初めて。大判チェックや迷彩など力強いパターンを随所に盛り込み、ストリート感溢れるルックを構成している。テーマは「BASIC ODDITY」。通常はメンズウエアを軸に展開しているが、ウィメンズのモデルをミックスし、よりフラットな演出になった。また、18年春夏シーズンにはクアラルンプール(マレーシア)でファッションショーを行うなど、海外での訴求を強化している。